保育園より

園内研修【不適切保育について】

去年から、園バス置き去り事件や保育者の虐待行動など保育園のニュースを目にすることが多くなってきました。
ぽかぽか保育園でも、戸外遊び等でバスを使うことがあります。
バスの置き去り事件が起きないように、バス乗車ノートを使い【玄関時・乗り込み出発時・現地着時・帰りのバス乗り込み・帰り出発・園到着時】の6回園児の人数を確認するようにしました。

また、1月には置き去り防止センサーの設置を行い、エンジンを切るとセンサーが発報します。
園児がいないか、前から確認を行いセンサーを切りに後部へ移動します。5分経過してもセンサーを止めないと大きな音での発報となるので、周りの人も気がつく仕組みとなっています。

そして、園バスの事件以外にも去年は、不適切保育という言葉を聞くことが多くなってきました。
ぽかぽか保育園でも、18日・19日の2部制で【不適切保育について】の研修を行いました。

研修の前に、事前セルフチェックを行い研修に参加しました。

まずは、なぜこの研修をおこなったかの目的を園長からお話がございました。

不適切保育ってどこまでがそうなんだろう?
これも不適切保育になってしまうのかな?と保育者も不安になってしまうことがあると思います。
この研修をとおして
◯スタッフを守るため
◯子どもたちを守るために

保育者の認識を統一していきたいと思って行いました。

不適切保育の概略の後は、セルフチェックの中から行ってしまいがちな内容を抜粋して、個人ワークを行いました。

13問議題を出して、真剣に対応策や声かけを考えてくれました。
一番難しかったのは、ご家庭でもあるかもしれません。
「外に行くからトイレに行ってきて」と尿意を伝えられる子にトイレを強要する声かけです。
公園に行く際に、トイレがないから行く前に行っておいた方がいいよねと思う大人は多いと思いますが、自分の感覚で排泄を知らせることができる子どもに、トイレを促すことは良くないと考えられているとのことです。

保育者も行ってもらいたい気持ちもあるけれど、子どもの自主的な行動を妨げてしまう行為にあたるのではないのか皆さん良い対応方法や声かけを考えました。

個人ワークの後は、書いた内容をフードバックしました。

トイレの議題では、行きたくなるような環境を設定していこうとのことで、入りますよーのボタンを設置しようとのことで、早速園長先生が購入してくれました。

早速今週から設置です!
また、子どもたちの反応は後日お伝えできればと思います。

 

その後は、グループディスカッションです
相手の対応方法や参考になる声かけなどを聞くことで、認識の一致になります。

自分の考えを伝え、相手が答えてくれるとこれで大丈夫だったんだと改めて自信に繋がりますね!

グループディスカッションが終わった後は、最後のまとめに入りました。

不適切な保育が行われる背景はどんなことがあるのか?

◯認識の問題
→保育者一人ひとりが子どもの人権・人格尊重に関する理解が十分ではないこと

◯職場環境の問題
→・保育者が余裕を持って保育にのぞめていないこと
・1人で保育を行っていること
・日々の保育を職員同士共有されていないこと
・職員間で、不適切保育について指摘できる環境が少ないこと

ぽかぽか保育園では、日々情報の共有・疑問に思ったこと不安なことはすぐに相談できる環境を作る・指摘できる関係性になることが大事だと話し合いました。

今回の研修を受けて、先生たちの認識が共通になったのではないかと実感しています。
ぽかぽか保育園はこれからも、子どもたちを守るっていきたいと思います。

この研修で手に入れてほしいことは下記となりました。
①一人ひとりが自信をもって保育ができる
②自分の悩みを解消
③園として保育の統一化
④不適切だよねとお互いが問いかける環境下
⑤社内制度を作成