小規模保育って素晴らしい!

【ぽかぽか保育園 保育士配置数基準】
保育士常時 5名~7名+(保育補助者)1名+看護師1名(定員19名時)で保育しています。

小規模保育

定員は19名と小規模です。さて、保護者の皆様、定員が多いと良い保育園でしょうか?定員が少ないと駄目な保育園でしょうか?ぽかぽか保育園が預かっている、園児は0歳~2歳がほとんどです。この時期が子どもにとってとても貴重で大事な3年間なんです。だからこそ、乳幼児に特化した保育園をつくり、乳幼児専門の保育士なんです。小人数の園児と、手厚く保育士数を確保することで、園児にとっても保育士にとっても穏やかでゆったりとした保育に向き合える環境を作り続けようと考えたのがぽかぽか保育園なんです。

ぽかぽか保育園は、内閣府所管 企業主導型保育園です。そして、保育士比率は開園時からずっと、100%です。そんな小規模保育園です。さて本題です。小規模保育園って素晴らしいんです。是非、ご興味があれば、少々長いですがお読みください。

①待機児童問題

<保育所ニーズの高まり>

1986年男女雇用機会均等法の施行を経て、働く女性の数は増え、それに伴い保育所へのニーズも増えていきました。同時に少子化が進んでいきました。平均出生率は、1989年が1.57、2005年には1.26最低記録を更新し、2016年1.44に持ち直した物の、少子化傾向は続いています。特に東京は、1.24と全国でも最低の数字となっています。少子化は、経済の活力が低下し、社会福祉制度の維持が難しくなってきました。そこで、日本政府は
 ①子どもを産みやすい環境を整える子育て支援、
 ②行く次世代の女性の労働力の活用、でした。
1992年育児休業法により育児休業制度が義務されましたが、育児休業期間が終了しても預けられる保育施設が多くありませんでした。1995年発表された待機児童の数は、28,481人でした。待機児童の解消のために政府は、様々な施策を実施しました。2019年保育所等の利用定員は、288万8千人。申込者数も278万4千人となり、実際に保育所等を利用する児童の数は、267万9千人となりました。待機児童数も前年より3,123人減少し全国で16,772人となりました。厚生労働省より、「子育て安心プラン」2018年~2020年度で待機児童解消を図り、女性の就業率8割に対応するよう、2020年度末までに32万人分の保育の受け皿を確保しようと考えています。
当園企業主導型保育園もその受け皿として、役割を担っています。

<保育園は増えているのに、待機児童は何故減らないの?>

ライフスタイルの変化、夫婦で働かざる得ない、夫婦で働く事を選択する保護者が増えてきています。少子化なのに、待機児童が減らないのは、保育所を必要する子どもの数が増えているからなんです。

2019年厚生労働省発表の待機児童数の年齢区分別によると、低年齢児(0~2歳児)88%を占めています。
特に1、2歳児は約76%となっています。

都市部では、人口や雇用機会も多く働いている、働きたいと考えて居る保護者も多く、認可保育園だけではその受け皿にはなりにくく、待機児童問題の解消として、認可外保育所が増加し、20人以下の小規模保育所が受け入れ先となってきました。またそのほとんどが0歳から2歳までの受入れとなっています。集団保育が望ましい3歳以上の子どもとは対称的に0~2歳の低年齢児には、保育者の目が行き届く小規模保育が望まれている。保育者の配置が手厚く、小規模の分保育士の絶対的人数が少なく、同じ先生が担当してくれる分、低年齢児の保育体制としては良い傾向があるといわれています。

②小規模保育と集団規模

乳幼児期の保育や教育が、生涯学習の基礎となり、その後の生涯の幸福度に一定の影響があることは現在広く認められています。

日本を含めた先進国が加盟する国際機関である経済協力開発機構(OECD)の調査では、保育の質の構成要素のうち、クラス規模・子ども対職員の人数比・クラス規模・保育者の教育・資格など外形的かつデータで把握しやすい部分が「構造的要因」、これに対し、子どもと保育者、保育者と保護者、子ども同士のやりとりなど、実際の保育の場で子どもとかかわる要素は「保育過程」と分類されます。
1992年米国で、414人を対象にした調査が行われました。保育者1人当たりの子どもの数、そして、子どもの集団規模が度の人数を超えると、保育の質と子どもの発達に明らかに影響するか発達度合いを調査しました。
下表①の基準を超えると、
 ①保育者の子どもと関わり方が適切でないことがある比率
 ②子どもの発達段階に適切な活動が提供されないことがある比率が、
50%超えることがわかりました。基準を満たしていると発達段階に適した活動を行えている比率が有意に高いことがわかりました。

調査を行った研究者ハウズは、この結果を解釈して、乳幼児期の子どものよりよい発達のためには、思い通りに動き回れ、なおかつ危険と妨害のない秩序 ある環境の下で、子ども自身の興味に基づいた探索的・実験的な行動を自由にとらせることが必要であるが、保育者一人あたり、集団あたりの子どもの人数 が多すぎると、そのような活動を安全に提供して見守るのは難しいことが、このような関連性を生み出しているのだろうと述べています。3歳児のクラスにおいて、保育者と子どもの人数比が1対8以下の場合と、1対9の場合では、過程の質、子どもの発達の両面に、有意な違いがみられました。「子どもを1人増やすくら いのことでは、保育の質にはさほどの影響はないという意見もあるが、調査結果はその意見の反対を示している」とハウズが述べているように、保育の質を保つためには、1人の保育者が担当できる子どもの人数には明らかな上限があるということがわかります。

2000年に米国で89人の子どもに対して、生後6ヵ月~36ヵ月(3歳)まで行われた追跡調査です。その結果、保育者あたりの子どもの人数は、12ヶ月時点の子どものコミュニケーション能力、また、36ヵ月時点で言語の理解・表現能力の度合と有意に関連してくることや、子どもが成長とともに語彙を獲得していく速度も、保育者と子どもの人数比に関連しているという結果が出ました。

1991年~2007年米国で1300の新生児を中学生まで長期間の追跡調査も行われました。保育者と子どもの人数比と集団規模を満たすことで、子どもの言語能力は高く、社会的行動分野では、問題行動が少ないことが認められました。

日本では、認可保育所では保育者対子どもの人数比の規定はあるものの、集団規模の規定はありません。米国では、集団規模の規定もあるのです。

これらの事から、乳幼児期は保育環境の充実はとても大切だということがわかっていただけると思います。「保育士の配置基準の手厚さ」「集団規模の小さいこと」こそが小規模保育の最大のメリットといえると思います。

小規模保育園は、保護者様から、入園希望の第一希望:27%、第二希望:70%となっていいます。でも入園後の満足度は90%を超えるんです。

是非ご見学をお待ちしております。

小規模保育って本当に素晴らしい!!んです。

※参考 小規模保育白書